スマートフォンで知人とのやり取りする際、LINEやInstagram等SNSを使う事が多いと思います。しかし電話番号でやり取りできるSMSの進化版である「RCS」を取り巻く環境が整備されてきた事で、実用性も高くなってきました。
ただ、この「RCS」でのやり取りには複数の要素が関わっているので複雑です。要素の整理と共に、状況毎の送受信についてまとめました。
RCSについて
正式名称「Rich Communication Services」で、略してRCS。SMS(Short Message Service)の進化版です。電話番号を使って送受信します。短い文字情報を送受信するSMSとは違い、長文・画像や動画・スタンプ等の送受信が可能で、複数人でのグループや既読機能も備えます。
概略的に機能としてはiMessage ≧ RCS > MMS > SMSと、左の方式ほど高機能です。
RCSでの送受信に必要な条件
RCSでの送受信を行う為には必要な条件を満たしている必要があります。
1:電話番号
電話番号を使っての送受信である以上、電話番号を知っている事は必要不可欠です。
2:対応のスマートフォンとアプリ
Android

「Googleメッセージ」アプリが入っている事が必要です。通信会社各社、標準アプリとして採用が進んできているので初期状態でアプリが入ってる事も多くなっているかと思います。画面上では単に「メッセージ」というアイコンになっているかと思います。
もし入ってなくても、Google Playからインストールすれば問題ありませんが設定は必要です。(もし標準アプリで入ってても心配な場合は設定確認するのが良いかと思います)
「デフォルトのSMSアプリ」の設定
1:【設定】を開く 2:【アプリ】を押す 3:【デフォルトのアプリ】を押す 4:【SMS アプリ】を押す 5:【メッセージ】を押す、で設定されます。(機種により少し異なる場合あり)
「RCSチャット」の設定
1:【メッセージアプリ】を開く 2:【プロフィールアイコン】を押す 3:【メッセージの設定】を押す 4:【RCSチャット】を押す 5:【RCSチャットをオンにする】を押す、で設定されます。(機種により少し異なる場合あり)
iPhone

「メッセージ」アプリが必要ですが、初期状態で必ずアプリが入っている筈です。
iPhoneの「メッセージ」アプリは、iMessage条件を満たしたiPhone同士ではApple独自のiMessageでの送受信、iMessage条件を満たしてないiPhoneやAndroid等とはSMS/MMSでの送受信するアプリでしたが、2024年9月16日に公開されたiOS18からRCS対応しました。
補足
似たような機能の「+メッセージ」「Rakuten Link」の両アプリについてはRCS規格を土台としての「独自規格」で、それぞれのアプリ使用者同士で利用するのが基本です。ここでのRCSとは別とします。
3:通信会社側の対応
Android
Androidでは通信会社側の対応を気にする必要性はありません。通信会社自身がRCS中継の仕組みを持っていなくても「Google Jibe」という共通基盤がRCS中継を担うからです。後述のiPhoneのRCS対応のため、通信会社自身でRCS中継の仕組みを持つ事が増えていますが、どちらにせよ使用者側としてはRCSが使える事に変わりはありません。
iPhone
iPhoneでは「Google Jibe」が使えない(使わない?)ので通信会社自身でRCS中継の仕組みを持つ必要があります。この有無により、iPhoneメッセージアプリでのRCSが出来るか出来ないかが変わります。
iPhoneでRCS可
au/UQmobile/povo1.0(iOS18.4以降)・・・2025年4月1日からRCS提供開始
povo2.0/au回線利用のMVNO(iOS26.2以降)・・・2025年12月16日からRCS提供開始
SoftBank/Y!mobile/LINEMO(iOS26.4以降)・・・2026年3月25日からRCS提供開始
※各社へRCSの申し込みが必要な場合があります
※設定が必要な場合があります。1:【設定】を開く 2:【アプリ】を押す 3:【メッセージ】を押す 4:【RCSメッセージ】を押す 5:【RCSメッセージをオンにする】を押す、で設定されます。(機種により少し異なる場合あり)
iPhoneでRCS不可
docomo/eximo/ahamo/irumo/docomo回線利用のMVNO
SoftBank回線利用のMVNO
RakutenMobile
送受信の組み合わせによる違い
自分がRCS送受信の必要条件を達していても、相手次第で送受信の方式が変わりますので下記一覧を参照下さい。
| 条件を満たしたAndroid | 条件を満たしたiPhone | |
|---|---|---|
| 条件を満たしたAndroid | RCS | RCS |
| 条件を満たしたiPhone | RCS | iMessage or RCS ※1 |
| 条件を満たしてないAndroid | SMS/MMS | SMS/MMS |
| 条件を満たしてないiPhone | SMS/MMS | iMessage or SMS/MMS ※2 |
※1:iMessageの条件を満たしてる場合はiMessageですが、満たしていないとRCSになります。
※2:iMessageの条件を満たしてる場合はiMessageですが、満たしていないとSMS/MMSになります。
尚、グループでの送受信の場合、グループ内の組み合わせにおいて、一番低い方式となります。
(iMessage>RCS>SMS/MMS)
まとめ
通信会社各社のAndroid端末でGoogleメッセージの標準アプリ採用、au/SoftBankでiPhoneもRCS対応されら事でRCS環境が整ってきました。
基本的にLINEを入れてる人が多いのでRCS(メッセージアプリ)を使用しないかもしれません。ただ、片方でもLINEを入れてない場合、もしくはiPhone間以外(iPhone間ならiMessage利用が現実的)の場合はRCS(メッセージアプリ)が実用的になります。
iPhoneはRCS未対応の各社が対応を進めれば更に便利になるかと思います。