Mac mini Late 2014(HDD搭載仕様)へのSSD増設方法を順を追って説明します。
はじめに
Mac mini(Late 2014)のハードディスク搭載仕様は読み書き速度が低速故にOSの反応が遅いので外付SSD(USB3.0接続)からmacOSを起動して使用していました。(内蔵HDDはデータ格納庫として利用)
macOSは10.14(Mojave)。macOS 10.15(Catalina)以降だと32bitアプリケーションが動かなくなるので古いOSを使い続けていたもののSafariで一部サイト表示に問題が発生する等の影響が出てきたのでバージョンアップを決意。しかし古いアプリを使用する機会もあるので外付SSDのmacOS 10.14(Mojave)は残し、SSDを増設してMac mini Late 2014のOS上限であるmacOS 12(Monterey)をインストール、状況に応じてOSを切替る方法をとる事にしました。SSD増設の手順について備忘録として記載します。
尚、以下内容は「Mac mini Late 2014」の「HDD搭載仕様」におけるSSD増設手順になりますのでご承知おき下さい。
準備
以下の部品や道具が必要になるので揃えます。
Mac mini SSD増設キット(必須)
NVMe M.2 SSD(必須)
SSD用ヒートシンク(お好みで)
プラスとマイナスのドライバー(必須)
特殊ドライバー(必須)
※特殊ドライバーは「T6型トルクスビットいじり防止タイプ」が必要(増設作業をする際にMac miniの裏蓋を外す為必要な工具)
※下記写真にプラスとマイナスのドライバーが写ってないが途中の作業で必要
SSD選定の注意点
購入したMac mini SSD増設キットの対応SSDは「NVMe M.2 SSD」でした。
M.2 SSDには端子形状の違いで「M-key」「B-key」「B&M-key」の3種類があり、購入した増設キットで使えるのは「M-key」でした。しかしSSDにはどの種類か明記されていない事が多く悩みました。M-key・B-keyは切り欠きが一つ、B&M-keyは切り欠きが二つなので見た目でB&M-keyは除外出来ますがM-key・B-keyは見た目が似てるので判別しにくいです。
NVMe接続だとM-key、SATA接続だとB-keyとの情報があったのでSSD購入時に「切り欠きが一つ」「NVMeと書いてある」を満たしてればM-keyと判断してM.2 SSD選択しました。(結果、購入したSSDは問題なく使えました)全てがその限りでは無いかも知れませんのでSSD選定の際はご注意下さい。
作業
Mac miniの裏蓋外し
Mac miniを裏返して黒い裏蓋を取ります。嵌め込み構造なので隙間にマイナスのネジ回し等の先端が平らな物を差し込み上に外します。取りづらい場合は複数本差し込んで少しづつ上げて外すのが良いかも知れません。
蓋を外すと蓋を嵌め込んでいた出っ張っている星型ネジの3箇所、埋まっている星型ネジ3箇所の合計6箇所で金属製の蓋が付けられてます。この星型ネジをネジ回しで外します。使用工具は「T6特殊ドライバー」を使います。(蓋と本体がWiFiのコードで繋がっているので切らないように、様子を見ながらゆっくり外すようにします)
尚、6箇所全て以下のようなネジ穴になってますので「T6特殊ドライバー」が作業する必要があります。
金属製の蓋を外すとHDD搭載仕様であれば取り付ける場所と後程接続に使う端子が空いているはずなので念のため確認します。(他の仕様だと空いてない模様)
SSDとアダプタの接続
Mac mini側の取付場所の確認が出来たら取付けるSSDとアダプタを接続します。まずはアダプタを取り出します。NFHK Model N-A1347というアダプタを使用します。SSDと接続する端子と止めるネジ穴位置を確認します。
SSDも取り出し、アダプタ側の接続端子の切り欠き位置と合わせてSSDを置き、下記写真のようにSSDを右方向に滑らすようにアダプタの端子に差し込みます。
差し込とSSDの左側が浮いてしまいます。
SSDの左端にある半円状の切り欠きにアダプタに付属していたネジ穴部品を取り付けます。
裏返してSSDをアダプタに浮かずに固定するように先程のネジ穴部品にアダプタに付属していたネジをプラスドライバーで取り付けます。この後Mac本体に取り付ける時の為にアダプタ裏にある両面テープのフィルムを剥がして粘着面を顕にしておきます。
Mac mini本体に取付
Mac mini側の取付場所を再確認した上でSSD取付済アダプタの接続端子をMac mini側の接続端子に合わせて押し込んで接続し、両面テープ部分もMac mini側に接着させます。
SSD用ヒートシンクを取り付ける場合はSSDの上に貼ります。ここで使用したのは純銅ヒートシンクで寸法は67mm×18mm×2mmです。厚すぎると蓋が閉まらなくなるので注意です。(2mm厚では問題なく蓋は閉まりました)
これで取り付けは完了したので、取り外し手順の逆の手順で蓋を取り付ければ完了です。
後はMacを起動してSSDを初期化〜OSのインストールやバックアップを戻す等の作業をする事で使用出来るようにすれば完了です。
まとめ
「ネジを無くさない」「WiFiコードを切らないように気を付ける」「アダプタと本体を接続する端子がうまく嵌まるように位置合わせは慎重に行う」など丁寧な作業が必要に思いますが作業としては難しい部分は少ないかと思います。尚、上記参考に作業される場合は自己責任でお願いします。